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zoom RSS 『拝啓 小学生の皆さんへ』 2ページ

<<   作成日時 : 2005/10/14 00:48   >>

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《いじめの問題と台風のたとえ》

 《いじめ》の問題が深刻(しんこく)になってから、もうずいぶん年月がたちました。5年、10年、あるいはそれ以上かも知れません。けれども、大人たちはこの問題にどうしていいのかわからないでいます。もちろん子供である皆さんだっておなじことでしょう。

 さて、みなさんは台風がどのように発生して、どのように成長してゆくか知っていますか? 

 南の海のはるかはるか遠いところで、強い太陽の熱と光は、少しづつ海面を暖めてゆきます。この暖められた海面からは水蒸気がたちのぼります。この暖められた水蒸気はしだいに雲となって空にあつめられます。

 強い太陽の熱と光はそれでも休むことなく雲を発生させてゆきます。やがてその雲のかたまりは地球の自転の影響(えいきょう)やら、偏西風(へんせいふう)の影響やら、その他多くの自然の影響で渦(うず)を巻きはじめます。

 はじめは少しづつ、けれど、ゆっくり、ゆっくり、そのうずは大きく大きくなってゆきます。それを発達性熱帯低気圧(はったつせいねったいていきあつ)つまり台風と呼んでいるわけです。そして、あとは皆さんよくごぞんじのように、あのようなすさまじい猛威(もうい)をふるうのです。

 《いじめ》も、はじめはだれにもわからないように発生します。どこか校庭の片隅(かたすみ)でひとりの子供が別のひとりの子供にいじめられるのがきっかけかもしれません。

 あるいは、ゲームセンターの隅(すみ)でひとりの子供が2、3人の子供たちにゲームのお金をまきあげられるようにして、《いじめ》がはじまるのかもしれません。

 それとも、クラスのなかで、ひとりの気の弱い女の子が気の強い他の女の子たちにいんねんをつけられて、それから《いじめ》がはじまるかもしれません。

 いずれにしても、台風の場合と違って《いじめ》が発生する《時間》と《場所》はいろいろです。ここにも問題のむつかしさがあるかもしれません。

 もういちどくりかえします、《いじめ》は《台風》とおなじようにすこしづつ、すこしづつ発達して、最後には《台風》のように、あるいはそれ以上に猛威(もうい)をふるいます。

 台風は家を壊し、ひとに危害(きがい)をくわえ、田畑や道路に損害をあたえますが、それでも人間のこころのなかまではめちゃめちゃにすることはありません。台風は自然現象(しぜんげんしょう)なので人間のこころの中までは入ってこれないからです。

 ところが、《いじめ》は違います。《いじめ》はいじめられているこどもの〈こころ〉をめちゃくくちゃにしてしまいます。それは《台風》よりももっともっと恐ろしいことです。

 たとえ家が壊れてもその家は復旧することができますが、こわれた《こころ》は簡単には治すことができないばかりか、《こころ》が壊れてしまうと生きてゆくことがとても困難(こんなん)になってしまうのです。

 そうです、みなさん! 《いじめ》の問題は《エイズ》の問題や《阪神大震災》の問題とおなじように大問題なのです。

 この手紙を読んでいるみなさんは、『そんなことわかっています、なにもわざわざそんなわかりきったことを言うために手紙なんか出さないで…』と言うにきまっています。たしかに、みなさんのおっしゃるとおりです。でも、ちょっとまってください。まだ、わたしの手紙は終っていないのです。わたしはそんなことがことが言いたくてみなさんにこの手紙を書いているわけではありません。ですから、どうかもうすこしわたしの話聞いてください。

 みなさんのおっしゃるとおり、この問題が大問題であることはわたしも認めます。ですから、わたしはほかの大人とはまったく違った方法でこの大問題に取組んでゆくつもりです。みなさんは大人がこの大問題について、解決方法をまったく持っていないことを見ぬいていますね! その点ではわたしもみなさんと一緒です。

 わたしは56才になるいい大人です。けれど普通の大人とは決定的に違う大人です。どういう点で普通の大人と違うかといいますと、わたしは大人と子供を分けていないのです。わたしは大人も子供もひとりの人間としておなじように考えている人間なのです。

 現在、五千万人か六千万人かその正確な数はわかりませんが、とにかくものすごい数の大人がいますが、そのほとんどの大人たちはわたしを含め純粋なバカです! もちろん、みなさんだってこのままいけば今のおとなに負けないくらいレベルの高いバカになることは間違いありません。まさかそのようにはなりたくないでしょう。

 さて、はなしが少し脱線してしまいました。わたしがこの手紙を書いているのは、純粋なバカである大人を相手にしないで、みなさんと一緒にの《いじめ》という深刻な問題について真剣(しんけん)に考えてゆきたいからからです。 

 それでは、どこからはじめましょうか?

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