哲学日記

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zoom RSS 『一即一切』

<<   作成日時 : 2005/09/22 22:00   >>

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2005.09.22
孤独があるからこそ、人は・・・
 「価値なき神」の哲学日記 bR5
              人を芳醇な酔い心地にさせ、心を揺さぶるには
                         at 2004 05/19 07:44 編集

 私の哲学の核心部分が不思議にもどんどん書けて、もうこれまでに書いた分だけでも、一冊の本に出来なくもない感じだよ。M君も小分けにして出したらよいとアドバイスしてくれる。だけど考えてみると、回りの環境が、まだこの哲学を出すに機熟さない。

 だいたい哲学なんていうものは、いや、哲学にもいろいろあるだろうが、私のは世界観ね、こういう哲学は、山中で道に迷っている人に対して、地図をひろげて見せて、あなたは今ここにいるから、こういうふうに歩いて行きなさい、と言うものだろう。だから、人々が道に迷ってもいないのに、哲学を説いたって誰も聞いてくれないと思う。

                  ↑
---------------------以上は引用--------------------


ひとが、”有るもの”ではなく、”有”そのものに目覚めてしまったとき、一切の”有るもの”は”有”(=価値なき神)から派生したごくささやかなできごとに過ぎないことを悟ることができるのではないでしょうか…

  《一即一切》

  《色即是空、空即是色》

  《不可分・不可同・不可逆》 など、など

さて、ヘラクレイトスの断片50:

 ワタシニ聞クトイウノデハナクテ、言ワレテイルコトソノモノニ耳ヲ傾ケテ、万物ガ一ツデアルコトヲ、言ワレテイル通リニ認メルノガ知トイウモノダ
  
わたしは、このヘラクレイトスの断片50を理解するのに、2000年から2005年にかけて一万回ほどハイデッガーの『ヘラクレイトス』という著書を読み直しました。

察するに、あなたはハイデッガーやニーチェ、キルケゴール…といった一連のひとびとを経由しないで、直接、”有”そのものと邂逅してしまったような、そんな感じですね、私の印象としては…。

いずれにしても、根源的なことは”ひとつ”でしか有り得ないようなそんな気が私にはするのですが…

”価値なき神”とは”有”そのものとして私は理解させて頂いております。

                   ↑
---------------------以上がコメント------------------

これからが本題です。

現代社会がゲーデルの”不完全性定理”的様相をもちはじめたのはいつごろからでしょうか?

キルケゴールが出現してからでしょうか? ニーチェが出現してからでしょうか? それとも、ウィットゲンシュタイン? ソシュール? フッサール? そしてハイデッガー? ちなみに、教科書的解説ではフッサールが現れたころ…ということになるらしいのですが…。いずれにしても、ミッシェル・フーコーではありませんが、現代社会における諸現象、諸矛盾、諸問題、諸事象…といったものは「価値なき神の哲学」がその基本的なスタンスで展開しているとおり、これまでの”人間”という概念、”神”という概念を超えてしまっていることはある程度想像がつくように思われます。

さらに、いずれ遅かれ早かれ本格的な”人工知能”すなわち”ゾンビ”あるいは”ジンボ”といった新人たちが登場してくることは間違いないないのですから…。で、そのような状況で、一方では”「価値なき神」の哲学”が提唱しているように、あたらしい”哲学”、すなわち、ある意味であたらしい”信仰”、あるいはあたらしい”洞察”といったことが可能であり、その具体的な個別の内容がそこに展開されている、その場所が「価値なき神の哲学」だとすると、わたし(msa)がこの「哲学日記」で展開しようとしている”哲学”は”価値なき神の哲学”とどのような相互位相関係になっているのでしょうか?

 価値なき神の哲学がどのようにして彫琢されたのかわかりませんが、わたしの哲学は、伝統的に、パスカル、フロイト、ユング、フランクル、フロム、聖書、キルケゴール、ニーチェ、ソシュール、フッサール、ウィットゲンシュタイン、ビンスワンガー、ミンコフスキー、ソシュール、丸山圭三郎、田川建三、長尾真、ダグラス・ホフスタッター、ドーキンス、デネット、チャーマーズ、カウフマン、ゲルマン、フーコー、メルロポンティ…といった一連の系譜を辿って綴られたタペストリのようなものです。

 すなわち、伝統的な哲学に心理学、精神医学、宗教、論理学、言語学、記号学、認知科学、情報処理、機械翻訳、AI、進化論、複雑系、カオス理論、超ひも理論…といったものまでを含んだ、ある意味でわけのわからない”ごった煮”的様相を呈しているかも知れません。

 そのような状況の中で、自分自身が空中分解しないために必要ないくつかの基本的洞察のなかのひとつがこのヘラクレイトスの箴言からもってきたことば、すなわち”一即一切”という短い標語なのです。このことばは上記のコメントでも言及されていたように、断片50からの引用に含まれている言葉なのです。私はこの断片50をある程度自分のものにするまで、5年ほどの年月と1万回ぐらいの読書が必要でありました。つまり、西洋形而上学の伝統的な思考スタイルから脱却するのに要した時間とエネルギーがそのぐらいだったのです。同様に、”価値なき”さんがご自分の哲学を彫琢するのに要した時間とエネルギーも、わたくしの場合とは全然ことなるパターンだと思いますが、実に、長く、骨のおれた道程を歩んでこられたかと思うのです。

 問題は、”価値なき神”の哲学と私の”モツニ哲学”とがどのように相互作用を及ぼすか、これからがたのしみではありますが…。
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関連記事:
『色即是空』
『信のたわむれ』 《ロゴス空間》:後半
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関連作品:
■ 『信のたわむれ』 
■ 『拝啓 小学生の皆さんへ』
■ 『拝啓 頭のおかしいおじさんへ』
■ 『インターネットで見た光景』

■ 『知のたわむれ』
■ 『覚のたわむれ』
■ 『現代のたわむれ』
■ 『異常なる感性』
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参考文献:

『ヘラクレイトス』        ハイデッガー全集 55巻
『仏教とキリスト教』       滝沢克巳;法蔵館
『続 仏教とキリスト教》     滝沢克巳;法蔵館
『仏教とキリスト教の接点』    八木誠一;法蔵館
『久松真一著作集』        久松真一;法蔵館
『滝沢克巳著作集』        滝沢克巳;法蔵館
『人生の帰趣』          山崎弁榮;

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『マルコ福音書 上巻』      田川建三;新教出版社
『イエスという男』        田川建三;三一書房
『立ちつくす思想』        田川建三;勁草書房
『歴史的類比の思想』       田川建三;勁草書房
『批判的主体の形成』       田川建三;三一書房
『宗教とは何か』         田川建三;大和書房

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『言葉と物』           M・フーコー;新潮社 
『ソシュールの思想』       丸山圭三郎;岩波書店
『ソシュールを読む』       丸山圭三郎;岩波セミナーブックス
『沈黙するソシュール』      前田英樹; 
『偶然と必然』          J・モノー;みずず書房
『善悪の彼岸』          ニーチェ;岩波文庫
『道徳の系譜』          ニーチェ;岩波文庫

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参考文献:
『精神分裂病 上下』     ビンスワンガー;みすず書房
『精神分裂病』         ミンコフスキー;みすず書房
『生きられる時間 上下』   ミンコフスキー;みすず書房
『現象学的人間学』      ビンスワンガー;みすず書房
『内的時間の現象学』     フッサール;みすず書房
『自己・あいだ・時間』     木村敏;弘文堂

『ゲーデル・エッシャ・バッハ』 ダグラス・ホフスタッター;白楊社

『フロイド選集 (全17巻)』    フロイト;日本教文社;
特に 「自我論」、「文化論」、「芸術論」、「幻想の未来」

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